凛と冬空、満天の星

美しく澄んだ空に輝く冬の星。札幌の「星」は空だけでなく、街の中にも輝いています。今月は、北極星をモチーフにした開拓使のシンボル「五稜星」からはじまる星の物語をご紹介いたします。

北海道の星、札幌の星、ホテルの星

札幌の街で出会う、いくつもの星。赤レンガの愛称で知られる北海道庁旧本庁舎をはじめ、歴史的建造物に印されている赤い星は、北海道開拓時代、道しるべとして輝く北極星をモチーフにしてデザインされた開拓使のシンボル「五稜星(ごりょうせい)」。現在の北海道章の「七光星(しちこうせい)」は、この五稜星のイメージを現代的に表現し、厳しい風雪に耐え抜いた先人の開拓者精神と雄々しく伸びる北海道の未来を象徴したもの。札幌市の徽章の中央にも北斗星が描かれています。そして、札幌グランドホテルが1934年(昭和9年)の開業以来受け継ぐ「八陵星(はちりょうせい)」のマークも五稜星がルーツ。八角形の星に未来への発展の願いを込めたと伝えられています。

北海道庁旧本庁舎│赤れんが

ノスタルジックな赤いレンガの北海道庁旧庁舎。建物には赤い五稜星、八角塔の上にたなびく旗に描かれているのは現在の北海道章の七光星です。道章と道旗をデザインしたのは、北海道を代表するデザイナー栗谷川健一氏。札幌グランドホテルでは、開業時の札幌市内の有名建築物をモチーフにした栗谷川健一氏の陶板画をご覧いただけます。ホテルから徒歩約3分。

  • 札幌市時計台│旧札幌農学校演武場

    クラーク博士の提言により建築され、今も時計台の愛称で親しまれる建物にも赤い星が。その数は17個。どこにあるのか数えてみてください。ホテルから徒歩約3分。

  • 豊平館│中島公園内

    1933年(昭和8年)札幌グランドホテルの創立総会が開かれた豊平館。正面中央部と左右に五稜星があります。ホテルから南北線利用(大通駅- 中島公園駅)で約8分。

  • サッポロビール博物館

    サッポロビールのトレードマークでもある星。明治の面影を残す建物は、国内唯一のビールの博物館。ホテルから東豊線使用(さっぽろ駅-東区役所前)で約23分。

  • 札幌グランドホテル

    シャンデリアをはじめ館内の各所に描かれる八陵星。本館と別館を繋ぐコリドールに位置するメモリアル・ライブラリーでは、ホテルの歴史を紹介、展示しています。

美しい星空に出会う旅

冬の北海道は、星空がひときわ美しい季節。市内を一望する藻岩山から札幌の夜景と星空を眺めたり、久しぶりにプラネタリウムに出かけるプランもおすすめ。少し足を延ばすなら「氷濤まつり」が開催される支笏湖へ。恵庭岳、風不死岳、樽前山、紋別岳の山々に囲まれたカルデラ湖は、国内有数の透明度を誇り、北海道でも指折りの大自然が残されています。1月下旬から2月上旬に開催される「氷濤まつり」は、支笏湖の湖水をスプリンクラーで吹き付け凍らせた、大小様々な氷のオブジェが立ち並ぶ冬の祭典。昼は支笏湖ブルーと呼ばれるナチュラルブルーに輝き、夜は色とりどりのライトに照らされ、幻想的な世界を演出します。美しい星空と氷のアート、この季節しか出会えない風景が待っています。

2019年 千歳・支笏湖 氷濤まつり/千歳観光協会ホームページ
  • 千歳・支笏湖 氷濤まつり

    幻想的な世界を体感できる「支笏湖氷濤まつり」。2019年1月25日(金) ~ 2月17日(日)開催。期間限定運行の名湯ライナー利用(札幌駅北口-支笏湖温泉)で約2時間。

  • 藻岩山

    「夜景サミットin2018」で日本新三大夜景のひとつに認定された夜景を一望する藻岩山。ホテルから約8分の停留場西4丁目からの市電が便利。山麓駅までは無料シャトルバス、山頂へはロープウェイを利用。

  • スターホール│札幌もいわ山ロープウェイ山頂駅

    藻岩山の山頂駅にあるスターホールは、世界最高峰のスーパープラネタリウム「MEGASTAR-IIB」を道内初導入。プラネタリウムと本物の星空を眺めることができます。

  • 札幌市青少年科学館│プラネタリウム

    1億個の星に出会うプラネタリウムをはじめ、世界初の人工降雪装置など見所が多く大人も愉しめる科学館。ホテルから東西線利用(大通駅-新さっぽろ駅)で約30分。

  • 宿泊プラン
  • レストラン

2021年2月28日以前にご予約された方へ
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