昭和・平成・令和 時を越えて今も

札幌グランドホテルは、今年12月に開業85周年を迎えます。昭和、平成、令和。「いつも北海道のそばに。」をスローガンに歩み続けるホテルの歴史をご紹介します。

開業85周年。札幌の街と共に

1934(昭和9)年、札幌停車場通り(現在の札幌駅前通り)のアカシア並木、路面電車が走る街道沿いに誕生した札幌グランドホテル。塔屋をたたえた地上5 階建て、鉄筋コンクリート造りの建物は、当時の札幌で最も高い建物でした。札幌の中心地といってもまだまだ緑のなか、道の舗装もホテルの周辺だけという頃。ビザンチン風でデコレーションケーキのようなモダンな外観、玄関のトップライトにステンドグラス、ホールの床はモザイクタイル貼り、地下から最上階までエレベーター付きの本格的な洋式ホテルは、西洋文化に憧れを持つ当時の人々の羨望の的となったと伝えられています。かつての停車場通りは、札幌の中心地を南北に結ぶメインストリートに。ホテルもその姿を進化させながら、当時と同じ場所で時を重ねています。
写真/開業当時の札幌グランドホテル

昭和初期と平成の札幌

開業当時の札幌は、札幌グランドホテルと共に「昭和初期の三大建築」と称された札幌警察署、新札幌市庁舎が完成するなど、街並みに変化が現れた時期でもあります。帝国生命ビル、大同生命ビルなど高層建築も進められ、新聞には「躍進札幌にビル街!」という記事が掲載されました。写真/札幌グランドホテルから駅前通り越しに東南方を見た開業当時と平成の風景。

赤レンガの風景

通称「赤レンガ」と呼ばれる北海道庁旧本庁舎は、1968 (昭和43)年に創建当時の姿に復元され、国の重要文化財に指定されました。ホテルの建築中に撮影された写真にも、その荘厳で美しい洋館の姿が残されています。写真 /建築中のホテルから見た道庁構内とほぼ同一の位置から撮影した現在の写真。高層ビルは増えたものの、木々はそのまま大きく育っています。

賑わう街とホテル

1964(昭和39)年、開業30 周年を迎えた札幌グランドホテル。門出を祝う巨大な船型の燭台と花が印象的な写真。今でいうライトアップは、開業当時から行われ、さっぽろ雪まつりの際には、幾千もの電灯で建物を飾り、パレードに参加。トレーラートラックに干支や花・モールを飾り、駅前通りを行進しました。写真 / 開業30 周年を迎えた札幌グランドホテルと現在の雪まつり。

北海道初、札幌初。「はじめて」の歴史

北海道初の本格的洋式ホテルとして誕生し、北海道初の政府登録国際観光ホテルとなった札幌グランドホテル。その歴史には「はじめて」という言葉が数多く登場します。たとえば開業5日目に行われたホテルでの結婚式、家族で愉しむクリスマスパーティー、現在のガーデンダイニング環樂に残る屋上庭園、北海道のスイートコーンを全国に普及させようとシェフたちが創り上げたスープ缶詰、アメリカで採用されていた女性ベルパーソンの起用など、「北海道に、札幌に、新風を吹き込む窓口でありたい」という先人たちの情熱は、昭和から平成へ、そして、令和の時代へと受け継がれています。
写真/1985(昭和60)年、本館と別館を結ぶ1階のコリドールに設けられたメモリアルライブリーには、開業以来の写真・食器・メニュー・新聞記事など100 点あまりを展示しています。

  • 開業当時のロビー

    伝統的な西洋建築の外観とともに、モダンで斬新な雰囲気のロビー。正面には、当時の北海道長官・佐上信一氏の「春風万里」の書額が飾られていました。

  • ホテル結婚式

    近代的な婚礼スタイルとして注目された開業当時の会場。神前結婚が主流だった1934(昭和9)年。開業直後に行われた結婚式は、新聞でも最先端と話題に。

  • 北の迎賓館として

    札幌の西欧文化の窓口として、国内外の賓客をお迎えしてきた札幌グランドホテル。写真は1955(昭和30)年に宿泊されたニューヨーク・ヤンキース。

  • 伝統の洋食

    「西洋料理は、 限られた人々のための格調高いもの」というイメージがあった時代に、手頃な料金で味わうことができる洋食は、市民の人気を集めました。

  • 変わらない場所

    およそ2,600 万年前、パキスタンの湖底にできた美しい「オニックス」で化粧した柱は、1966(昭和41)年の本館オープン以来、ロビーで時を重ねています。

  • 進化するおもてなし

    「老舗の札幌グランドホテルはいつも新しい」と感じていただける北海道のリーダーシップホテルとして、時代と共におもてなしを進化させています。

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